仕返しするほどの恨み

恋愛や一般的な人間関係でも「恨みつらみ」というのは、生じる可能性はあります。ただそれを「仕返しするほどの恨み」に育ててしまうかどうかは、個人個人の性格にもよります。何か嫌なことがあったとき「仕返しする」「恨みをもつ」という傾向のある人は、全体的に物事の考え方が「執念深い」と言えます。もちろん、相手の行為によって、何らかの損害が生じている場合（器物損壊、怪我など）には、それを弁償してもらうことは当然の権利なのですが、そのことで受けた心の傷から立ち直ることは、自分でしなければなりません。このようなことを書いている私も、他人から受けた損害から、なかなか立ち直れなかったことがありますので、仕返ししたい、恨むという気持ちはわかります。ただ、仕返ししたい気持ち、恨みを抱えている間と言うのは「自分の人生が、加害者のための人生になってしまう」ということに気づいたときから、立ち直ることができたように思います。確かに、自分の人生に土足で踏み込まれたということは、いえるかもしれませんし、それは自分だけのせいではないかもしれません。ただ、「相手のせいだから」と恨みつらみを募らせているだけでは、自分の人生はどうにもならないのです。災難だったけれど、自分の人生をしっかり生きようと、気持ちを入れ替えることも大事ですよ。