映画「60才のラブレター」が話題になりました。かつては「人生50年」といわれたこともあったのですが、平均寿命が延びていて、高齢になってから夫婦で過ごす時間というのが、長くなっています。そのために「今までは仕事一筋だったが、これからは夫婦で好きなことをして過ごそう」という考えの人も増えています。映画「60才のラブレター」は、そうしたご夫婦に是非とも見ていただきたい作品でしたね。日本人は気持ち・感情・相手への感謝の気持ちなどを、表現するのが下手な人が多いものです。「そんなことは言わなくても良いのだ」と信じ込んでいる人もいます。しかし、言葉というのは「言わなければ伝わらない」のです。老後の生活設計についても、夫が描いていたものと、妻が描いていたものとが違っている、というケースも往々にしてあります。熟年離婚も増えていますが、離婚を突きつける側にとっては大問題であったことを、もう一方はまるで気づいていない、というケースもあるようです。映画「60才のラブレター」は、そうした「言葉の足りなさ」に気づくきっかけとして、参考にしたい作品でした。また、若い世代の人にも、自分の人生の終わり方、というものを考えるきっかけとして、とても参考になる作品でしたね。
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